自粛中の個人技練習の成果2020/05/05

この自粛中に、多くの選手が、個人技の映像をアップしている。

こんなに多くの選手が、個人技を毎日練習しているのだから、さぞかし日本の個人技のレベルも上がることだろう!

そして、この自粛も終わり、各チームが活動を再開した際には、自分のボール扱いの精度の高まり、以前より余裕を持ってボールを捌けることを、実感出来るかも知れない!

あの自粛の期間があったからこそ、今のより上達した自分があるのだと思える時が、必ず来るに違いない。

さらに、この自粛中の個人技練習は、日本のサッカースタイルをも変えるかも知れない!


大切なことは、この自粛が明けた後も、この個人技練習を引き続き続けることである。

サッカーは、毎日コツコツと、努力のスポーツなのだから…

因みに、個人技練習メニューはこちら!
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より速く反応するために…2020/05/10

リアクションサッカーの核となる、相手の動きに素早く反応するためには…

●広い範囲をぼ~と見ること。

●心を別なところに置くこと。

そのための具体的な実験として…

向かい合った二人で、互いの片手を上下に10cm位開けて重ねた状態で、2つの実験がある。

一つは、下の手を左右水平方向に不規則に速く動かせ、それに、上の手を合わせるというもの。

この際、上の手の人は、下の手だけを見るというより、広い範囲をぼ~と見る感じで下の手に合わせていくと、より正確に合わせられるかも知れない。

二つ目は、下の手の人は、上の手を素早く叩こうとするが、上の手の人は叩かれないように素早くその手を引くというもの。

この際、叩く人は、上の手のことを考えず、全く別なことを考えながら叩くと、より素早く叩けるかも知れない。


…以上をまとめると、

攻守において、より素早く相手の動きに反応するためには、相手を含む広い範囲をぼ~と見ながら、別なこと(例えば、相手の後ろのキーパーのこと)を考えながら、動き出せば良い!

だから、日々の自主練においても、広い範囲をぼ~と見て、しかも、ボールではなく全く別なことを考えながら、ボールに触れてはどうだろうか!

お試しあれ!

技の美しさ2020/05/12

先日、テレビで、トランポリン女子代表の森ひかるさんの強さの秘訣を特集していた。

彼女は、高校年代までに、既に輝かしい成績を残していた。

彼女の特徴は、それまで、技の難易度の高さだった。

しかし、大学入学時から、その指導者によって、難易度の高い技は封印された。

…というのも、トランポリンの採点項目には、技の難易度の他に、技の美しさ、完成度…がある。

当時、彼女は、技の難易度に比べると、技の美しさについては芳しくはなかった。

その指導者曰く、技の難易度を追求すると、いづれ頭打ちになる。今後、更に成長していくためには、技の美しさが必要である、と。

技の美しさ、つまり、基本的な動作の美しさ、安定感、完成度である。

サッカーに置き換えれば、基本的な動作、つまり、インサイドパスだけでなく、インステップ、アウトサイド、頭、肩…等々での単純なリフティングの他、アウトサイドや足裏…等々のドリブル、ジンガ(自分では基礎だと思う)でのボールを伴った全体の美しさ、安定感、完成度を、極限まで高める必要があるのではないか!

たとえ、気を抜いたり力を抜いた状態でも、完璧な安定感、美しさを、醸し出す必要があるのではないか!


森ひかる、彼女は、今後も更なる成長を遂げ、活躍してくれることだと思う。


最後に、ボールを伴った基本的な動作の(美しいと自分では思う)動画は、こちら!
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ジンガが堅すぎる!2020/05/15

昨今、多くの選手が、私が開発したジンガを実演している映像を見掛ける。大変有り難いことである!

しかし、その多くの選手の上半身が堅すぎる!中には、上半身が板のように固まっている選手もいる。

そもそも、ジンガはポルトガル語で、『揺れ』という意味がある。その意味も込めて、私が、『ジンガ』と命名したのだ。

だから、上半身を含む全身が揺れ、脱力されていないジンガは、本当の意味でのジンガではない。因みに、上半身が堅いジンガの完成度は、50%位。

上半身を含む全身が揺れる(グルーヴ感を出す)ことによって、相手の重心移動を誘い、ボールがより足首に張り付き、相手の当たりにも強くなれる。

…なので、ジンガを愛好してくれている選手は、特に上半身(頭、肩、背中、胸)でのリフティングを、上半身が自然にボールに慣れて揺れるまで、徹底してほしい!(これが、なかなか大変なこと!)

また、ジンガを見ている第三者も、上半身が堅いジンガを、私が開発したジンガだとは、思わないでもらいたい!

私からすると、上半身の堅いジンガは、リフティングでいう、膝が伸びている『ロボットリフティング』くらいの違和感がある。


因みに、私、土屋健二のジンガは、こちらで!
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待ちの構え『Welcome』2020/05/19

試合中、目前の相手が突っ込んで来る時は、交わせば良いが…

突っ込んで来ない時は…

基本的に、足裏ロール(進行方向と逆足裏のロール)で、横か斜め後か真後に、相手を誘うようにゆっくり移動させながら待つ。(私は、相手を待っているこの構えのことを、どうぞ来てください!と言う意味を込めて、『ウエルカム』、または『Welcome』と命名した。)

さらに、この『Welcome』の構えでは、ボールを一瞬さえ晒すこともなく、常に左右どちらかの足に張り付いている。

そして、この『Welcome』の構えから、相手の重心が掛かった足の外側に抜いたり、相手の次の動きに対しての全ての対処法を事前に決めておく。

このリアクションである『Welcome』なら、足が遅い選手でも、スペースがない密集地でも、相手を抜くことが出来るかと思う!

因みに、この『Welcome』の構えからの様々な具体的な対処方法は、私の普段のサッカー教室、個人指導で紹介している。

さらに、この『Welcome』の構えからの様々な足技は、ここに収録されている。
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もっと上半身のリフティングを!2020/05/22

昨今、ネット上の映像で、よくリフティングを見掛ける。

でも、その多くは、足でのリフティング。

私の希望としては、もっと上半身でのリフティングをしてもらいたい!

インステップに触れる回数分、同じように、頭、肩、胸、背中にも当てて貰いたい!

例えば、インステップで1000回触れたら、肩でも1000回触れる。

初めは、手で持って、1回づつ徹底して上半身の各箇所に当てる。当てることによって、その箇所がボールに慣れる。

手で持って体に当てるのだから、家の中の物を壊すこともなく、このステイホームには、適していると思う。

そして、上半身のそれぞれの箇所がボールに慣れることによって、上半身が脱力出来、その結果、上半身が揺れ始める。

この揺れは、あくまで意識的ではなく、無意識に自然に揺れなければならない!

さらに、試合中、上半身が自然に揺れることによって、もうそれだけで相手の重心移動を誘い(レベルの高い試合ほど…)、あからさまなフェイントやスピードを使うことなく、抜けるかと思う!

歴代のスーパースターは、例外なく、上半身を含む全身がボールに慣れ切っている!


…普通では、上の上まで行けないぞ!

因みに、上半身のリフティングの映像はこちら!
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バレーボールに代えてみては!2020/05/26

毎日自主練を重ねている、特にジュニア年代の選手は、普段使っているサッカーボールを、バレーボールに代えてみてはどうだろうか?

小学校低学年で膝が伸びる、いわゆる『ロボットリフティング』になってしまう原因の一つに、ボールが重た過ぎることが挙げられるかと思う!

重たいボールに負けじと、無意識に膝を伸ばしてしまうのではないかと思う。

そこで、軽いバレーボールなら、膝が自然に曲がり、正しい姿勢になるはずである。

誰も落ちて来る風船を、膝を伸ばして蹴る人はいない…

ただ、出来れば、サッカーボール4号球に大きさが近い、バレーボール5号球をお勧めしたい!

また、バレーボールを上手くコントロールするには、より繊細なボールタッチが要求される。

足先の微妙な動きが、ボールの質を大きく左右させる。なので、ボールの変化(カーブ、ドライブ等々)も、小さな力で思いのままである。


そして、バレーボールに慣れ、いざサッカーボールに戻した際には…

より繊細なタッチになっている自分に驚き、ボールが重たくなった分、ドリブル、トラップの際には、よりサッカーボールが体に張り付くのが感じられると思う。

しかも、バレーボールなら、普段の自主練での体への負担が大きく軽減出来、より長い時間ボールと遊べる分、より上手くなれるはずだ!


以上、バレーボールに代えることは、あまりサッカーボールが遠くに飛ばなくなる以外は、良いことばかりだと思う!

お試しあれ!

因みに、バレーボールに代えた際の練習メニューもこちら!
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